いま、なぜドローン診断なのか?~外壁トラブルを未然に防ぐ“空からの眼”~

いま、なぜドローン診断なのか?~外壁トラブルを未然に防ぐ“空からの眼”~

1. 老朽化が進む建物と新たな診断手法の必要性

私たちが暮らす住宅やマンション、ビルなどの建物は、日々、雨風や紫外線にさらされています。特に外壁は、建物の“顔”でありながら、劣化の進行に気づきにくい場所のひとつです。近年では、築20年を超えるマンションが急増しており、外壁のタイル剥落事故やコンクリートの浮きなどのリスクが現実のものとなっています。

そうした背景から注目を集めているのが、ドローンを活用した外壁診断です。これまで人の手に頼ってきた外壁点検に、テクノロジーという新たな選択肢が加わった今、安全性・正確性・効率性において大きな変革が起きています。

本記事では、ドローン外壁診断の基本から、実際の活用事例、そして導入時のポイントまでをわかりやすくご紹介します。

老朽化が進む建物のイメージ

2. ドローン外壁診断とは?

まずは「ドローン診断」とはどのようなものかを簡単に整理してみましょう。

ドローン×高精度カメラの目

ドローンに搭載されているのは、高解像度カメラ赤外線カメラなど。

これにより、目視では見つけにくいひび割れや浮き、タイルの浮きなどを可視化できます。

赤外線撮影によって、外壁の温度ムラを感知し、内部の異常箇所を非破壊で見つけることができるのです。

高所作業不要、安全性の向上

従来の外壁診断では、足場を組む、ゴンドラを使うといった高所作業が必須でした。

これには人件費や時間がかかり、事故のリスクも存在していました。

ローン診断なら地上からの遠隔操作で作業が完了。

作業員の安全確保にもつながります。

3. ドローンで可能な診断項目

ドローン外壁診断では、以下のような情報が取得可能です。

診断項目 内容 活用される技術
外壁タイルの浮き 剥落の予兆を可視化 赤外線カメラ
ひび割れ(クラック) 構造に影響する亀裂 高解像度画像
コーキングの劣化 雨水の浸入リスク 光学ズーム撮影
雨漏りの痕跡 屋根や目地の異常 サーモグラフィ

4. 従来診断との違い

項目 従来の打診法 ドローン診断
費用 高額(足場・人件費) 約30〜50%削減可能
時間 数日〜1週間 半日〜1日で完了
安全性 高所作業のリスクあり 地上作業で安全
正確性 職人の経験に依存 データに基づく分析
記録性 口頭・メモ中心 写真・動画で保存
打診による外壁診断イメージ

5. 活用事例

1.築35年の分譲マンション(東京都)

課題
外壁タイルの剥離が数年前から散見されていたが、全面調査には数百万円の費用が見込まれ、先送りになっていた。
導入
赤外線ドローンによる外壁診断を導入し、約1日で全体を撮影・分析。
結果
  • 6箇所の浮きタイルを特定
  • コーキング劣化の範囲も明確化
  • 改修計画を段階的に立案できた
管理組合の声
見積額が当初予想より3割安く済んだ。ドローン映像で居住者に説明もしやすく、合意形成がスムーズだった

2.テナントビル(名古屋市)

課題
テナントから「雨漏りがある」との報告あり。どの部位が原因か不明で対応が遅れていた。
導入
ドローンによるサーモグラフィ調査を実施。
結果
  • 屋上防水層の劣化を特定
  • 外壁の一部に水分の侵入痕を確認
  • 即時に補修対応し、テナントからの信頼回復

6. よくある質問

ドローン飛行に許可は必要ですか?

はい。一定の高度や都市部での飛行には、航空法による飛行許可・承認が必要です。ただし、診断業者が取得済みのケースがほとんどです。

天候の影響はありますか?

あります。風速や雨の影響により、飛行や赤外線診断に支障が出る場合があります。そのため、事前の天候チェックと予備日程の設定が重要です。

映像やデータはもらえますか?

多くの業者が、診断レポート+撮影データ(静止画・動画)をセットで納品しています。管理組合の会議資料として活用する例も多くあります。

7. 導入時に気をつけたいポイント

  • 赤外線診断の精度が高い業者かを確認
  • 報告書や解析データの質
  • 費用内訳の明示と比較見積の取得
  • 建物の図面や過去の補修履歴を事前に共有する

8 これからの建物診断に求められる視点

築年数が経過する建物が今後さらに増える中で、「ただ調べる」だけの調査から「将来を見据えて備える」診断へとシフトしていくことが求められます。ドローン診断は、その第一歩といえるでしょう。

ドローン外壁診断で建物を空から守る時代へ

9. 剥落防止対策にも有効!「剥落防止くん」

剥落防止くん

外壁診断でタイルの浮きが見つかった場合、「張り替えるしかない」と思っていませんか?

実は、今あるタイルを壊さずに守るという選択肢もあります。

株式会社ジェブが提供する【剥落防止くん】は、ドローン診断とタイル保護コーティング(KFタイルホールド)を組み合わせた、新しい建物保全パッケージです。

剥落防止くんの特徴

  • 外壁の状態をドローン×赤外線カメラで高精度診断
  • タイルの浮き部分に透明な接着材を注入
  • タイル全面を液体ガラス系コーティングで保護
  • 外壁の美観を保ちつつ、剥落事故のリスクを軽減
  • 工期も短く、足場不要の施工も可能

導入メリット

  • 修繕積立金の計画的活用
  • 美観維持と資産価値の保全
  • 居住者・テナントの安心感向上

10. まとめ

ドローン外壁診断は、これからの建物管理において「安全」「正確」「効率的」な選択肢となりつつあります。

そしてその先にあるのは、“調査で終わらない”外壁ケア

浮きや劣化が見つかったとき、「どう守るか?」まで一貫して考えることが、建物の価値と安全を未来へつなぐ鍵です。

外壁の未来は、空から守る時代へ。

【剥落防止くん】なら、診断から対策までワンストップで対応可能です。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

ドローン外壁診断で建物を空から守る時代へ
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