外壁タイルの“剥がれ”が命に関わる?見落とされがちな落下事故のリスクと、私たちができる対策

マンションやビルの美しい外観を保つ「外壁タイル」。
その一方で、年月が経つにつれ起こる“タイルの浮き”や“剥落”は、私たちの安全を脅かす深刻な問題です。
特に人通りの多い都市部では、落下事故による人的被害が発生する可能性も否定できません。
今回は、外壁タイル剥落のリスクと、建物の安全を守るための具体的な対策についてご紹介します。
外壁タイル剥落事故、実際に起きている?
はい、実際に全国各地で事故が報告されています。
国土交通省の資料によると、高さ13m以上の建築物では10年を超えたあたりからタイルの「浮き」や「剥がれ」が急増。
特に、以下のような建物で事故のリスクが高まるとされています:
- 築20年以上のマンションやオフィスビル
- コンクリート下地が経年劣化している構造
- 交通量や風雨の影響を受けやすい立地
過去には、タイル一枚(約200g)が10階相当の高さから落下し、通行人に重傷を負わせた事故も報告されています。

タイルが剥がれる主な原因
経年劣化
モルタルや接着剤の劣化により、タイルが壁から浮いてしまう現象が起きます。
水の侵入
雨水などが目地やひび割れから浸入し、凍結と膨張を繰り返すことで接着力が低下。
地震や振動
建物の揺れによりタイルに微細な亀裂が入り、次第に浮きや剥がれに繋がります。
施工不良
タイル貼りの際に適切な下地処理がされていないと、短期間でも劣化が進行することがあります。
対策は「早期発見」と「予防補修」
外壁タイルの問題は、早めに気づき、対策を打つことが重要です。
ここで注目されているのが、ドローンによる外壁診断とタイル保護コーティングです。
ドローン外壁診断
高所の目視点検が難しい部分も、ドローンで安全かつ効率的に撮影・解析が可能。
赤外線カメラを使えば、タイルの浮きや内部の空洞も可視化できます。
KFタイルホールドによる保護
劣化が進んだタイルでも、落下を防ぐためのコーティング処理を施すことで、剥離事故のリスクを大幅に低減。
透明で美観を損なわず、耐久性も高いため、多くの管理組合やビルオーナーから注目されています。

建物を守ることは、暮らしを守ること
外壁は建物の「顔」であると同時に、私たちの暮らしを守る「盾」でもあります。
定期的な点検とメンテナンスを怠ると、思わぬ事故や修繕コストの増大につながりかねません。
とくに、以下に当てはまる建物は要注意です:
- 築10年以上経過している
- 一度も外壁診断を受けたことがない
- タイルや目地にヒビが見られる
- 管理組合での修繕計画が未策定
おわりに:備えあれば憂いなし
建物の長寿命化が求められる時代だからこそ、「外壁の安全」は今見直すべきポイントです。
早めの診断と適切なコーティング処理で、大切な資産と命を守りましょう。
私たちEPTCOATでは、『ドローン外壁診断』+『タイル剥落防止コーティング』による外壁安全対策パッケージをご用意しています。お気軽にご相談ください。

参考資料:
- 国土交通省「建築物の外壁タイルの剥落事故に関する調査」
- 一般社団法人 建物診断協会
- 剥落防止くん ドローン診断・タイルホールド紹介ページ
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